・緊急避妊薬は性交後48時間までにお薬を飲むことで妊娠阻止率は84%、72時間以内では58%とされています。より避妊成功率を上げるためには、早めに服用することが大切です。
・緊急避妊薬に含まれる黄体ホルモンの作用により排卵を抑制します。受精卵を作らせないように働き、排卵日の前後の性行為で避妊に失敗した場合でも望まない妊娠を防ぎます。
さらに、子宮内膜の増殖を防止して体温の上昇を防ぐ作用があるため、受精卵になっても着床を防いで妊娠を防止します。
・現在日本では、「ノルレボ錠1.5mg」「レボノルゲストレル錠1.5mg」の2種類があります。(これ以外の方法によりトラブルが発生した場合には公的な補償が受けられません。
緊急避妊薬は成分によって、吐き気・頭痛・胸の張りなどの症状が出ることがあります。
多くの症状は数時間~1日で自然におさまります。また、服用後2~3時間で薬の効果が出始めますが、薬を飲んでから2時間以内に吐いてしまうと、成分は吸収されず十分な避妊効果が得られない可能性があります。
万が一、吐いてしまった場合、すぐに医療機関へ相談してください。
勤給避妊薬は医療用医薬品なので医師による処方が必要です。一般に販売されておらず、通販や薬局での購入はできません。
(海外サイトで販売される場合もありますが、偽物も多く服用後のフォローも国内でできなくなり、お勧めはできません。)
医療機関を直接受診(対面診療)する方法と、オンライン診療を受けて処方箋が発行され、薬局で薬をもらう方法があります。
〇対面診療を受けることが可能な場合
<対面診療>
①産婦人科など医療機関を受診する。
②院内投薬又は処方箋交付により緊急避妊薬を入手し、服用する。
(薬の服用に関する対応は医療機関によって異なります。)
〇対面診療を受けることが困難な場合
<オンライン診療>
産婦人科などをオンラインで受診し、薬局にて研修をうけた薬剤師が調剤したお薬を服用します。
詳しくは下記の「オンライン診療について」をご確認くださ
※いずれの場合も診療代・薬代は医療機関の実費が必要です。
愛知県内で緊急避妊に係る診療が可能な産婦人科医療機関等を確認できます。
<緊急避妊に係る診療が可能な産婦人科医療機関等一覧(厚生労働省HP)>
対面診療を受けることが困難な場合は、オンライン診療にて緊急避妊薬の調剤を受けることが出来ます。
①厚生労働省HPにて、緊急避妊薬におけるオンライン診療を行う医療機関(医師)を選択し、オンライン診療の受診可能な医療機関へ連絡する。
②スマートフォン等でオンライン診療を受ける。調剤可能な薬局を選択し、医師に伝える※1
③診療時に決定した薬局へ行く。
④薬局において本人確認を行い、お薬の説明を受けた後で薬剤師の面前で薬を服用する。※2
ここまでのタイムリミットは72時間!72時間以内の服用が効果が高いです。
⑤3週間後に産婦人科を対面で受診する。
※1 調剤に必要となる処方箋等との情報は、医療機関から薬局へFAX等で送付されます。
※2 プライバシーは確保されます。本人確認ができない場合はお薬のお渡しはできません。
オンライン診療に係る緊急避妊薬の調剤対応可能な薬局がわかります。
オンライン診療に係る緊急避妊薬の調剤が対応可能な薬局及び薬剤師の一覧(厚生労働省HP)
薬を飲むことで妊娠を回避できる可能性は100%でありません。
また、性感染症を調べ、治療が必要なこともあります。
必ず産婦人科を受診し、正しく避妊できているかを確認してもらいましょう。
性感染症 厚生労働省HP